学校保健・健康科学の専門家である上越教育大学大学院の池川茂樹准教授より、「人体は運動時のマスク着用により低酸素状態になると、活動筋で上昇した乳酸の生理的影響により、全身からの熱放散を妨げられてしまう可能性が考えられる」という研究成果から、酸素不足が生じにくい(息がしやすい)マスクの開発=運動用、活動時の熱中症対策マスク開発について提案を受けプロジェクトがスタートしました。
実験では、オンヨネと上越教育大学池川先生とで共同開発したハイブリッドタイプ™メッシュマスク(メッシュマスクインナーなし)、不織布マスク、着用しない場合の3種にて、運動時の経皮的動脈血酸素飽和度、血中乳酸濃度、対流性熱放散能に関する比較試験を行い、結果として、ハイブリッドタイプ™メッシュマスクは、マスクを着用しない状態に近い結果が確認されました。
池川先生は、以上の結果から不織布マスクは、熱中症リスクを高める可能性があるが、今回開発したハイブリッドタイプ™メッシュマスクは、熱中症リスク低減マスクとして活用できると結論付けています。
詳細の研究内容に関しては以下リリースより、ご確認いただけます。
上越教育大学 池川茂樹准教授の研究成果に基ずくマスク共同開発についてのお知らせ (onyone.co.jp)
オンヨネは、国内半導体製造装置メーカーの東京エレクトロン株式会社とクリーンルームで 着用するクリーンスーツを共同開発しています。
ハイブリッドタイプ™メッシュマスクの開発では、クリーンスーツ専用マスクの開発時に得られた実験データと生地組織の評価結果から、網目の大きさが異なる生地を重ねることで、咳やクシャミをした時に放出される飛沫の拡散を抑える技術の転用を行いました。
また、これまでに構築してきた衛生用マスク技術により、口元の空間を確保しつつ、マスクの全面に均一に圧力が掛るバッファ構造を形成し、多種多様な顔の形にフィットするカッティング技術の採用で顔との隙間を極限まで無くす工夫を行いました。結果、スポーツなどの激しい動きでもズレが少なく、耳掛け部分には8way ストレッチ生地を採用することで耳や顔へのストレスを抑え、違和感のない着け心地と快適性を実現しています。
開発転用ポイント
・圧力損失軽減
・飛沫捕集能力の維持
東京エレクトロン株式会社(国内半導体製造装置メーカー)協力のもと、様々な試験を行っています。吐息・吸気導線、くしゃみ(咳)時の飛沫試験等でハイブリッドタイプ™メッシュマスク(メッシュマスクインナーなし)の有効性を確認しています。
実験概要
実験結果
実験概要
吸引可視化試験機 東京エレクトロン製
条件:500mlを2秒かけて吸い、2秒かけて吐く
食紅:食用赤色102号15%、デキストリン85%
濃度:水1000gに対して粉末11g溶解
噴霧:おおよそ1分あたり0.1g消費
風速:0.2m/s
時間:20分(20分×60秒÷4秒=300回呼吸
マイクロ飛沫を使用した吸引試験の実験結果
不織布マスク(右写真)は、圧力損失が大きく、隙間からの飛沫流入により 鼻の穴、口の周辺に赤い着色が見られます。
一方、写真左のハイブリッドタイプ™メッシュマスク(メッシュマスクインナーなし)は、顔へのフィット性が高く、隙間が抑えられており、メッシュを通過する吸気と吐気の呼気効率が良いことから、マスクとして高い性能を発揮することが確認されました。
実験概要
フィルター素材別圧力損失計測の実験結果
ハイブリッドタイプ™メッシュマスクが他マスクと比較して低圧力損失である事が明確となり、様々なマスクフィルター構造を確認することで、どのようなマスク構造が理想的な状態であるかを検証することができました。
このことから、運動時・活動時には人から出る飛沫物の軽減を目的としたマスク構造、活動以外では、メッシュマスクインナー OMA20IFSを併用することで外部からの飛沫捕集性能をプラスし、活動時と活動時以外の両方に対応するハイブリッドタイプ™メッシュマスクの開発に繋がりました。
実験概要 現実的仕様環境を模擬した感染抑制性能の総合評価
実験結果
飛沫の大きさ別で吸引試験を実施し、不織布マスクと同等以上の透過抑制性能を確認しました。
メッシュマスクご購入の際は、必ず下記内容をご確認頂き、ご理解の上ご購入をお願い致します。
*本マスクは運動量の多いシーン向けに開発されたものです。
*熱中症リスク軽減と、飛沫拡散の防止を息苦しくなく行う事を目的とした商品です。
尚、マスクの選定・使用はあくまでも個人のリスク・マネージメント(ソーシャルディスタンスや換気など)の考え方次第となり、安全確保は自己責任においてお願いいたします。
ハイブリットタイプ™メッシュマスクは、本体に通気性があり、飛沫の発生を軽減し、呼吸がしやすいマスクです。目の細かさが異なる2種類のメッシュを組み合わせた2重構造を採用することで、飛沫発生時に「拡散・さえぎり効果」を用いて2重構造メッシュで捕集する事により飛沫の発生を軽減。また呼吸がしやすいので、熱中症のリスク軽減が期待できます。
耳かけ部分にスーパーストレッチ(Eightway=8方向に伸縮する)生地をフリーカット加工で使用することで、長時間のご使用でも快適に着用していただけます。マスクには立体構造と鼻部分に形状記憶樹脂を配置し、高いフィット感と活動時のズレを軽減します。一般的な家庭用洗剤で洗濯して繰り返し使用できます。*メッシュマスクインナー(OMA201FS)は別売となります。
ハイブリッドタイプ™メッシュマスクの本体表と裏の間(ポケット)に、本品を挿入して使用します。捕集効率を高め、菌や塵、飛沫物の対策として効果が期待できます。
外側に吸汗速乾性のある素材に制菌加工を施し、繊維に付着した菌の増殖を抑制(※SEK橙取得)します。内側には微細化された貴金属を練り込んだ半導体機能を有する繊維を使用する事で微細な塵、菌、飛沫物を捕集する能力が有ります。 一般的な家庭用洗剤を使用して洗濯ができます。
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